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誰にも言えなかった。それでも立っていられた理由

2026年3月29日

ある朝、出勤したら同僚がいなくなっていた。 昨日まで隣で仕事をしていた人が、ある日突然「辞めました」になる。それが1人ではなく、続く。また1人。また1人。補充が…

ある朝、出勤したら同僚がいなくなっていた。

昨日まで隣で仕事をしていた人が、ある日突然「辞めました」になる。それが1人ではなく、続く。また1人。また1人。補充が追いつかないまま、現場は回り続けようとする。

そういう職場を、私は知っている。いや、正確には、そういう職場の「中に」いた。

燃え尽きそうで、燃え尽きなかった

INFJ気質を持つ人間は、組織の「空気」を読みすぎる。

崩壊の予兆も、誰かの限界も、言葉になる前に拾ってしまう。だから普通の人が「なんとかなるでしょ」と思っている段階で、すでにかなり消耗している。

(※ この気質について詳しくはこちら 👇)

私もそうだった。

でも不思議なことに、私は燃え尽きなかった。

なぜか。それをずっと言語化できずにいたが、最近ようやく「あれがあったからだ」と思えるものがいくつか見つかった。

誰にも言えなかった葛藤

職員がどんどん辞めていく。補充が来ない。残った人間に皺寄せがいく。

そんな状況の中で、私は妻を職場に誘った。

……正直に言う。本当は勧めるべきではないと思っていた。

人が辞める職場には、必ず理由がある。それを知っていながら、妻に「ここで働かないか」と言うのは、どこかひどいことをしているような気がした。職場の同僚にも「奥さんには悪いですよ」と言われた。

でも選択肢がなかった。地方特有の求人の少なさ、タイミング、状況。頭の中でぐるぐると考え続けながら、誰にも相談できなかった。相談できる人間が、そもそもいなかった。

妻に打ち明けたとき、彼女はこう言った。

「ここは我慢の見せどころっていうか、やってみないと分からないでしょ。」

その一言で、何かが変わった。

(※ 妻との「再出発」の話はこちら → 👇)

「覚悟が決まる瞬間」がある

思い返せば、結婚を機に私の中で何かが決まった気がする。

「頑張らなきゃ」ではなく「やるしかない」という、もう少し静かな種類の覚悟。守るものができたとき、人はある種の鎧を着る。それが軽鎧か重鎧かによって、消耗度がまったく違う。

私の場合は、不思議と「軽い」ほうだった。

理由は、もう一つある。

18年前の、記憶がない2〜3年

救急の現場に入った最初の2〜3年、私はカルチャーショックが大きすぎて、ほとんど記憶がない。

一般病棟との違いに衝撃を受け、毎日「辞めたい」と思っていた。でも他の選択肢が見えなくて、ただ出勤し続けた。

そのうち、ある時期を境にスイッチが入った。「自分が動けている」と気づいた瞬間があって、受け身だった自分が少し前に出られるようになった。

あの経験が、今の過酷な状況の「比較対象」になっている。

あの頃よりはましだ。あの頃も越えた。だから今も越えられる。

——そういう積み重ねが、26年という時間の中にある。

変わらない職場で、変われるのは自分だけ

職場は変わらないかもしれない。人は辞め続けるかもしれない。それでも自分が燃え尽きずにいられるのは、「外部に変化を求めない」という、ある種の諦めと覚悟が両立しているからだと思う。

でも「諦め」は消極的なものではなかった。

自分がどこに立つかを、自分で決めた。それだけのことだった。

あなたへ

今、誰にも言えないことを抱えている人がいると思う。

辛いのに言葉にできない。相談できる人がいない。でも辞めるわけにもいかない。

そういう状況にいるなら、一つだけお願いがある。

今の状態を変えるための行動を、一つだけ起こしてほしい。

大きくなくていい。転職活動の1ページ目を開くでも、信頼できる人に一言 「最近きついです」 と伝えるでも、それが難しければAIに向かって「今の自分の状況を整理したい」と打ち込むでも、何でもいい。

吐き出すことで、自分が思っていた以上に「見えていなかったもの」が見える。

私がそうだった。

看護師として「職場の理不尽」に向き合ってきた経験をもとに、消耗しない働き方について詳しく書いています。

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